これでもう傷はつけない!本の帯を保管する方法5選

本が重なって置いてある画像
本の帯を大切にしたいのに破いてしまった・・・。
カバーに直接帯を付けていると本棚からの出し入れのときにどこかに引っかかって破れてしまい帯が傷つくことがよくありますよね。
著者も大切にしていた漫画の帯を破いてしまいひどく落ち込んだ経験があり帯をどうにかして保管しようと思い立ちました。
しかし、帯を保管すると言っても色んな方法があり自分にとってどれが一番いいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事を読めばきっと自分にあった帯の保管方法が見つかることでしょう。

1. 帯を捨てるのは勿体ない!帯をキレイに保管する方法5選

ゴミ箱に本が捨てられている画像

本の帯は、興味がない人にとっては読むのに邪魔な存在かも知れませんが帯を捨てるのだけはやめておきましょう。
なぜなら、帯には本を短い文章で表した素晴らしい文章が載っていたり帯があるだけで本の価値がグッと上がることがあるためです。
しかし、本を読むときにはヒラヒラして邪魔なため取ってしまって気づかないうちにぐちゃぐちゃになっていたりするのではないでしょうか。
この章では、ヒラヒラしないで傷をつけない帯の保管する方法を紹介します。

1-1 本体とカバーの隙間を利用しましょう

本が積み重なっている画像

カバーが取り外せるタイプの本の場合は、本とカバーの間の隙間を使って帯を保管しましょう。
本のカバーが帯より表に来るため帯が傷ついたりすることがありません。
カバーの隙間に保管する方法は、2パターンあるので自分にあった物を試してみてください。

・カバーの内側につける

カバーを外すと少し厚手の表紙がでてくると思います。
そこに、外した帯を付けておくということです。
紛失の心配もありませんし、破れなどのダメージからも守ることができます
しかし、お手軽でいい反面 帯は、カバーより少しサイズが大きく作られているためカバーと表紙の隙間にいれるとすこしだけ帯が波打ってしまいます。
この場合は、帯の折り目を変えるなどをして対策をしましょう。

・帯を差し込むようにして保管する

本とカバーの間に帯を挟んでいる画像

本の上部からカバーと本の隙間に帯を差し込んで保管しましょう。
よほど特殊な本ではない限り本は、縦のほうが長く横のほうが短いはずです。
本来、帯は横を向いてついているため縦から差し込むことにより①のように波打ったりする心配がなく保管することができます。

1-2 ブックカバーをつけて保管しましょう

ブックカバーが付いた本を読んでいる人の画像

どうしても帯を折るのに抵抗があったりたまに帯のコメントを読み返したい方は、ブックカバーをつけて保管しましょう。
カバーを覆いかぶせるようにブックカバーがつくため帯が破れる事がなくなります
本屋さんで本を購入するときにもらえるブックカバーでもいいですが、この記事では透明なブックカバーを追加で購入することをおすすめします。
本屋さんでもらえるブックカバーは、表紙が見えないものも多く本棚に保管する際にどんな本なのかわからなかったり、帯のコメントをたまに読み返したいとなってもいちいちブックカバーを外して見ないといけなかったりと面倒なことが多いのです。
ですので、透明なブックカバーをつけることにより帯に傷がつかなく、コメントが読み返しやすくなり一石二鳥です。更にはどんな本か一目瞭然になるのでおすすめです。

1-3 しおり代わりにして保管しましょう

本にしおりを挟んでいる画像

帯を捨てたり破れたりするのは嫌だけど折るのに特に抵抗がない方は、帯をしおり代わりにして保管しましょう。
本を読んでいるときにしおりとして役にたち、帯が破れる心配もなくなり一石二鳥の保管方法です。
しかし、本に挟んで保管するため折り目がついてしまうのでその点だけ注意しましょう。

1-4 ファイリングして保管しましょう

ファイルがたくさん並んでいる画像

帯をコレクションしたい方や、本と別々で保管したい人は、ファイリングをして保管しましょう。
ファイルを使って保管することによって本から帯が離れ、絶対に破れや傷がつかないからです。
本と一緒に帯を保存しているとどうしても落ちてしまったりうっかり傷をつけてしまうことがありますがこれなら問題ありません。
ですので、別々で保管したい人にはおすすめな保管方法です。
しかし、ファイリングするため多少なり折り目がついてしまうことに注意しましょう。
また、本と帯を別々で保管するため、どの本の帯なのかわからなくなってしまうので注意が必要です。
剥がれやすいマスキングテープなどで本のタイトルを帯に貼っておくとわかりやすくなります。

1-5 ケースに入れて保管しましょう

箱が積み重なっている画像

帯を折りたくなく、なおかつ本を別々で保管したい人はケースを使って保管しましょう。
100均で売っているような帯が入るくらいの大きさのケースを使って保管することによって帯を損傷させるすべてのことから守ることができるからです。
また、湿度でシナシナになってしまうのが気になる方は、乾燥剤などを入れて保管すると更にキレイに帯を保管する事ができます。
ですので、どうしてもキレイに保管したい人は、ケースに入れて帯を保管するとよいでしょう。
しかし、1-4と同じく本と帯を別々で保管するためどの本の帯なのかわからなくなってしまうので注意が必要です。
以上のように帯を保管する方法は、沢山あります。
また、全ての保管方法に言えることですが太陽の紫外線や蛍光灯で本の背表紙や帯がヤケて変色してしまう場合がありますので暗所で保管するとよりキレイに保管ができます。
自分にあった方法を是非実践してみましょう。


2.帯を保管しましょうというけどそもそも帯とは?

女性が何かを考えている画像

これで帯の保管方法が身につきましたね。
では、座学として帯というもの歴史、帯の意味、なぜみんな帯を保管するのかということについて紹介します。

2-1 帯の歴史について

開いてある本の画像

結論から言うと帯の歴史的由来については、はっきりとしたことは分かっていませんが日本特有の文化であり海外でも帯のことを“Obi”というくらいです。
そんな中でも著者が調べた帯の歴史を紹介します。
書籍に初めて帯がつけられたのは、大正時代であるとされています。
帯がつけ始められたときは、『読め!』などのようにストレートに訴えられていたそうです。
これほど、ストレートに訴えられていたらなんだか読みたくなってきますよね。
月日が経つにつれてこの『読め』のようにキャッチフレーズとしての意味合いが帯に根付いて来たと思われます。
では、なんでわざわざ表紙に印刷しないで“帯”として別体で付けているのか。
諸説はありますが最大の理由としては、“簡単に変える事ができる”ということでしょう。
なぜなら、カバーに直接印刷をしてしまうとなにかの理由で本の回収をしなければならなくなったときに莫大なコストがかかってしまいますが、帯だけだと低コストでなおかつ本は書店においたまま帯だけを“付け替える”ことで新しくすることができます。
そんな日本特有の文化ですが本当によく考えられていますね。
日本人として誇れる文化だと著者は思います。

2-2 帯の意味について

本棚から本を取り出している画像

海外では定着していない日本独自の文化をもつ”帯”ですが、一体どんな意味があるのでしょうか。
それは、キャッチフレーズで目を惹くためという意味合いが大半を占めます。
書店でお客様が本1冊に目をやる時間は、平均0.1~0.2秒というデータが存在します。
それは、ほぼ一瞬の出来事なので見ていないに等しいのですがその中でも帯に強烈なメッセージが込められていたらその0.2秒が 0.5秒に更には 1秒にと増えていき最後には購買につながる可能性があります。
そんな人の目を惹く魅力的なキャッチフレーズが込められているのが帯なのです。
表紙と同じように制限がある中で、いかに帯を魅力的に見せることができるかがデザイナーの腕の見せどころになりますね。

2-3 帯の価値について

お金を指指している男性の画像

そんな帯ですが、なぜ人々は帯を保管するのでしょうか。
それは、帯自体に価値があるためです。
売却するときに帯があるのとないのとでは、本にもよりますが買取価格に大きな“差“が生まれる場合があります。
例えば、本に人気が出てくると帯は、○○万冊突破!や映画化決定!などに変更されてしまうケースがあり初版の帯などは希少価値が高くなっていきます。
そうなることで、オークション等で高値で取引されることがあるほどです。
他にも亡くなられた著名な方が書いた帯や、帯自体のデザインセンスがいいものなどもあるのとないのとでは、買取価格に差が生まれます。
しかし、昨今では帯の有無によって買取の価格が変わらない場合もありますが もしかしたら、買取業者が帯の価値を分かっていないパターンかもしれません。
BOOKPEDIAでは、本のプロフェッショナルが在籍しているため帯の価値や本自体の価値をしっかりと認識しております。
15年以上本の販売と買取を行っているため目利きには自信があります。
是非、BOOKPEDIAでご不用になった書籍をお売りください。
必ず、ご納得がいただく買取価格をご提供いたします!

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3.面白い帯を探してみましょう

何かに驚いている女性の画像

世の中には沢山の本があり日本での出版本の約9割以上帯がついています。
そんな中でもキャッチフレーズが特徴的だったりデザインのセンスが他を圧倒している帯を何枚かご紹介します。

人生相談の本なのだけど・・・

【田辺誠一さんがお答え! ゆるめの人生相談。】 田辺誠一(著)2015年

田辺誠一さんがお答え! ゆるめの人生相談。の表紙の画像

ここまでゆるい帯のコメントは始めてみました。
しかし本の内容は、素晴らしい!の一言。
ゆるい内容ですが“悩み“とはなにかを伝えてくれる一冊です。

それは絶対太るだろ・・・

【23時から食べても太らない方法】伊藤友美(著) 2009年

23時から食べても太らない方法 の表紙の画像

ダイエットの本なのですが“夜中に焼肉を食べている”とあります。
それは絶対太るだろうと思うのですが内容を読んでいくとなるほどと気付かされる一冊です。

それは禁句

【アオイホノオ(12)】 島本和彦(著) 2014
ドラマ化もされた有名な漫画ですが帯でそこまで書いてしまっていいのか読み手が冷や汗を書くレベルの面白い帯です。
漫画の内容も面白いので気になる方は、是非読んでみてください。

アオイホノオ(12) の表紙の画像
表紙に干渉する帯

【違国日記(4)】 ヤマシタトモコ(著) 2019

違国日記(4) の表紙の画像

非常にシンプルなデザインの帯なのですが表紙にここまで干渉する帯は、いままであるようでなかったのではないでしょうか。
著者は、この本にドはまりしており色々考えさせられる内容なのですが、ふわっとした愛がそこにある美しい本です。
以上、笑える帯からシンプルだけど美しい帯まで紹介しました。
ここでは紹介しきれない程、いい帯は沢山存在しています。
あなたのいいと思った帯を是非 #帯FUNNY のハッシュタグでつぶやいて見てください。
その中から書店員が良いと思ったものをBOOKPEDIAのTwitter、Instagramで紹介させていただきます。


まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、帯の保管方法を用途毎に紹介させていただきました。
改めてまとめると
・帯を大切に保管したい人は、ブックカバーをつけたりケースやファイリングして保管
・帯が少し折れてもいい人は、カバーの隙間に保管
・帯は残しておきたいけど状態は特に気にしない方は、しおりにして保管
ということになります。
それぞれ自分にあったベストな方法で帯を保管しましょう。
面白い本の帯を見つけたら色んな人に共有していただき帯の素晴らしさを発信してみてください。

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